院長's EYE

毎週のように様々な歯科の勉強会に参加していて、充実している反面、こんなに突っ走って何をやっているんだろうと思う時があります。
先日尊敬する先生から「君は良い歯科医師になるためのジグソーパズルをしているんだ」という言葉をいただきました。
なるほど。
そんな表現の仕方があるんだなと思ったのと同時に、そう思ってくれていたことがとても嬉しかったです。

いつ完成するか分からない壮大なパズルですが、足りないピースを探しにこれからも旅を続けようと思います。

木曜日は子供の歯並びの勉強、週末はマイクロスコープを使用した手術の研修会に参加してきました。
全然関連性のない二つですが、開業医として全ての分野に精通したいという想いで勉強しています。
10年前よりは相当良い歯医者のなったと思うのだが(笑)、登れど登れど山頂は見えず。
この山いつまで登ればいいんですかね。

ちなみにソーシャルディスタンスを守り、感染予防はしっかり行っています。
クマくんもフェイスシールドをして参加しています。

土曜日の午後と日曜日の二日間、都内で行われた勉強会に参加してきました。
「Exceptional Dentistry」という、歯科診療哲学を学ぶ半年コースの第一回目でした。
開業して10数年、自分なりに技術の研鑽に励んできましたが、そこにはいつも保険診療の壁があり、理想を追求してもそれを体現出来ないジレンマに悩まされてきました。
学ぶほど、どんどん苦しくなる。
もっと自由に、自分が本当に良いと信じる歯科医療を提供したいと感じることが多くあります。
歯科医師人生も中盤を迎え、こらからの道のりをより良いものにするために、今一度立ち止まって考え直してみたい。
枝葉の技術も大切ですが、根となる自分自身の診療哲学をこの半年で構築したいです。

先週末は「Microscope Plastic Surgery Advanced Practice Course」を二日間受講して来ました。
プラスティックサージェリーとは、顕微鏡を使用し歯肉を切除して移植を行う、とても繊細で難しい手術です。
特に歯肉退縮(歯茎が下がって根が露出)している症例や、前歯の審美領域の治療に有用な技術です。
ソーシャルディスタンスを考慮した会場で、丸二日みっちり講義と実習に励んでまいりました。

以前は細かな審美的な治療に対し、歯科医師の自己満足では・・?と感じていました。
今は「真実を連ねると迫ってくる」という言葉を大切に処置をしています。
細部へのこだわりが本物を作ると思うので、もっと綺麗で美しい治療が出来るようになりたいです。

久しぶりにオンラインではないセミナーに参加してきました。
本来なら4月スタートだった小児矯正の勉強会です。
全身の歪みや間違えた呼吸の仕方で歯並びは悪くなっていきます。
そこにアプローチせずに歯だけ並べても、また元に戻ってしまう可能性は高いです。
身体の健康のために、幼少期に悪習癖や歯列の改善を行うことはとても大切です。
反対咬合なら5歳くらいから、通常の歯列不正なら小学校1年生くらいから開始することがベターです。
子供達の未来のために、もっと深く歯並びのことを学んでいきたいと思います。