矯正歯科

成人矯正

歯並びが気になる方へ(成人矯正)

歯並びにコンプレックスを抱えている方はとても多いです。
「もうこんな歳だし・・今更治せませんよね」というご相談をよく受けます。
基本的に矯正治療は何歳になっても受けることが出来ます。
歯並びを治す。口元を変える。お顔の印象は大きく変わります。
決して、美容整形のようなものではなく、歯並びが良くなると、唾液による自浄作用で口腔内の汚れは減少し、歯磨きもしやすくなり、虫歯や歯周病は激減します。
結果的に、人生でかかる総医療費を抑えることに繋がります。
美しい笑顔、健康、機能の改善。
素晴らしい未来が待っています。
2年間の矯正期間は長いようで、あっという間です。
ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

矯正治療の種類と選び方のポイント

「ブラケット矯正」とは、歯の表面にプラスチックのボタン(ブラケット)を取り付け、ワイヤーの力で歯を動かす矯正法です。矯正歯科において最も古くから行われているオーソドックスな治療法です。
メリット:細やかな歯の移動が可能 比較的治療期間が短い
デメリット:見た目が目立つ 食事中に物が引っかかる

「マウスピース矯正」とは、透明なマウスピース型の矯正装置を用いて歯を動かす矯正法のことです。見た目が良く、現在主流になりつつある治療法です。大きく歯を動かす必要がある歯並びや、咬み合わせを含めた矯正が必要な場合には、ワイヤー矯正の方が適している場合もあります。

マウスピース矯正のメリット
  • 矯正装置が目立たない
  • 装置の取り外しが自由にできる
  • 痛みや不快感が少ない
マウスピース矯正のデメリット
  • 適用症例が比較的少ない
  • 食事のたびに外す必要がある
  • 矯正装置を外す付ける自己管理能力が必要

虫歯や歯周病の予防になるきれいな歯並び

歯並びの悪さは、外見だけの問題ではありません。
虫歯や歯周病など、健康に悪影響を与える可能性があるので注意が必要です。
もちろん、毎日の丁寧なブラッシングが欠かせませんが、歯並びが悪い場合はブラシの毛先が上手く届かず、汚れが残りやすくなります。汚れが残ると、細菌が食べかすの中にある糖分をエサにしてプラークを形成します。プラークは、歯と歯ぐきの境目に白くネバネバとした粘着性の物質として付着し、虫歯菌や歯周病菌が酸や毒素を出して、虫歯や歯周病、歯周炎などのトラブルを引き起こします。このように、歯並びが悪いことで、ブラッシング不足を招いてしまい、虫歯や歯周病のリスクが高まるということがあります。
歯周病や虫歯は、放置すると歯を失う可能性がある病気です。両方とも細菌感染症で、虫歯はどの年代でも起こりやすく、歯肉炎は比較的若い世代で、歯周病は30代以降でよく見られます。
歯並びが悪いと噛み合わせが悪くなるため、一部の歯に余分な負担がかかり、部分的な歯槽骨の吸収につながる可能性があります。歯周病になるスピードが早くなり、早い段階で歯を失う恐れがあります。
歯周病や虫歯と歯列不正は相互関係にあり、特に歯周病は歯槽骨の吸収により歯ぐきが痩せ、隙間が生じ、その結果歯が傾斜してしまうこともあるため注意が必要です。
歯並びの悪さを改善したいと思う方のほとんどは、見た目が気になるからという理由だと思います。もちろん、歯並びが美しく整うと笑顔にも自信をもつことができます。しかし矯正治療の大きな目的は、歯並びや噛み合わせを整えることで歯磨きがしやすく、一部の歯に余計な負担をかけず、正しい噛み合わせを導くことです。
矯正治療は、将来にわたる口腔内の健康維持を真の目的としています。

小児矯正

お子様の歯並びが気になる、お父さま・お母さまへ

失った歯を置き換えるブリッジや入れ歯、インプラントの技術はとても大切です。
私もこの20年間、その技術を学んできました。
しかし、そもそもなぜこの方はこれほど多くの歯を喪失したのだろうかと考えた時、いつも答えは「歯並び」でした。
歯並びが良ければ、唾液の自浄作用で細菌は付着しにくく、歯ブラシで容易に除去出来ます。
虫歯にも歯周病にもなりにくいです。
たとえ虫歯になったとしても、正常歯列なら治療がしやすく精度の良い治療が出来、長持ちします。
歯列不正の場合は、再治療を余儀なくされ、そのたびに歯や歯肉は劣化していきます。
乱れた歯列にブリッジや入れ歯、インプラントを行っても、口腔衛生や力学的な問題は解決されておらず、緩やかに口腔内は崩壊の道を辿ります。
健全な永久歯列を育成すること。
それこそが歯科医師としての最大の使命なのだと、多くの患者さんの治療を通して気づきました。
関口歯科では、拡大床・MRC矯正治療(マウスピースを使用した歯列矯正)・バイオブロック矯正治療・ブラケット(ボタンとワイヤーを使用)治療など様々な治療法を行なっています。
学校医として保育園や小学校の検診に行くたびに、顎の発育不良のために歯列不正になっている子供たちを沢山見かけます。
適切な時期に適切な方法で、顎骨(顔貌)を発育させてあげれば、特殊なケースを除いて歯は綺麗に並んでいきます。
5~9歳までが、歯並びを治していくとても重要な期間です。
上顎の成長は10歳をピークに止まってしまいます。
それまでに、成長を促して上げなければ、スペース不足で歯並びは乱れます。
歯並びが悪いと、口腔内の容積が狭くなり、気道が圧迫され、苦しさから口呼吸になります。
口呼吸により、猫背になり身体は歪んでいきます。
歪んだ姿勢は、子供たちが大人になった時、様々な病気の原因になるかもしれません。
虫歯や、歯周病だけの問題ではありません。
健全な永久歯列を育成出来る期間は思っているよりも短いです。
お子様の人生を左右する大切なことです。
私の分かることでしたら、なんでもお答えいたします。
お気軽にご相談ください。

子供の歯並びチェック項目

子供の歯並びが心配な方や、幼稚園・小学校の歯科検診で「不正咬合」を指摘されたら、以下のチェック項目を確認してみてください。

  • 口を閉じたときに上下の歯が重ならない(受け口)。
  • 指しゃぶり、爪かみ、おしゃぶりが止められない。
  • 口を閉じたときに口元が前に出ている(出っ歯)。
  • 口を閉じるときに鼻ではなく口から呼吸する(口呼吸)。
  • 噛んだときに下の前歯が見えない(深い噛み合わせ)。
  • 上下の前歯の真ん中がずれている(中心ラインのズレ)。
  • 唇が閉じにくく、顎の先に皺ができる。
  • 永久歯が遅れて生えてきている。
  • うつぶせ寝や頬杖をよくする。
  • 過剰歯や癒合歯があると言われたことがある。
  • 乳歯の頃から歯が歪んでいたか、隙間なく整っていた。
  • 歯茎の特定の部分が下がってきて、歯が長く見える。
  • 永久歯が歪んで生えてきた。
  • 抜けた歯を放置していて、隣の歯が傾いてきた。
  • 歯が噛み合っていない(不正咬合)

また次の年齢に応じたチェック項目も参考にしてください。

3~5歳の子供の場合
  • 会話が聞き取りにくい
  • いつも口をぽかんと開けている(口呼吸が多い)
  • 食事が時間がかかる
  • うつぶせ寝が習慣化している
  • お肉など前歯で咬み切る食べ物が苦手だ
  • 奥歯で咬んだ時に下の前歯が上の前歯にかぶさっている
6~11歳の子供の場合
  • 話し方がはっきりと聞き取りにくい。
  • 奥歯で噛んだ時、下の前歯が上の前歯にかぶさっている。
  • 食事に時間がかかる傾向がある。
  • 歯が前に出ている。
  • 肉などの硬い食べ物を前歯で噛むのが苦手。
  • 乳歯が抜けてから永久歯が生えてこない。
  • 口を開けたままで呼吸する癖がある。
  • 6才臼歯が8才を過ぎても生えてこない
  • 毎晩いびきをかく習慣がある。
  • 顔がゆがんでいる。
  • うつぶせで寝る習慣がある。
12~15歳の子供の場合
  • 話し言葉が聞き取りにくい。
  • 前歯が突き出ている。
  • 食事が遅い。
  • 永久歯が生えてこない。
  • 硬い食べ物が食べにくい。
  • 6才臼歯が生えてこない。
  • 口が常に開いている印象がある。
  • 顔の形が歪んでいる。
  • うつぶせで寝る習慣がある。
  • 歯と歯の間に隙間がある。
  • 歯並びが悪く、噛み合わせが合っていない。
  • 12才臼歯が生えてこない

将来の歯並びを整える子供の矯正歯科治療の重要性

子供の歯並びが悪くなる原因には遺伝的な要素だけでなく、食生活の変化が影響しているとされています。現代では、柔らかい食べ物が多くなったことで咀嚼力が低下し、あごの筋肉が弱くなって歯並びが悪くなる子供が増えています。
他にも、口呼吸、舌の位置の不良、嚥下(飲み込み)の異常、悪い習慣などが歯並びを悪くする原因として挙げられます。口呼吸による弊害は、歯並びの悪化だけでなく、口の乾燥、口臭、むし歯リスクの増大などがあります。また、集中力の低下や睡眠障害など、口呼吸が身体に及ぼす悪影響も報告されています。
これらの問題に対しては、小児矯正治療でアプローチすることができます。
歯並びが悪いままにしておくと、むし歯や歯周病にかかりやすくなるだけでなく、見た目のコンプレックスや食べ物の消化不良など、健康上のリスクも高まります。そのため、早期に矯正治療を行い、健康な歯並びを目指すことが大切です。
歯列矯正は大人になってから治療を受けることができますが、子供の場合に早い段階から矯正を始めることが望ましい理由があります。それは、子供の場合には成長期にあるため、骨が成長途中であるため、スペースを確保するために骨を広げることができることです。成長期を過ぎた大人になると、あごを広げることは難しく、スペース確保のため抜歯が必要になることが多いです。
小学校に上がる前後でご相談いただくのが一番良いタイミングと思います。