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2025.07.30
精密根管治療

神経を抜いた歯が痛いのはなぜ?原因・治療法・対処のタイミングを歯科医師が解説

神経を抜いた歯が痛いのはなぜ?原因・治療法・対処のタイミングを歯科医師が解説
監修歯科医師
関口院長
院長
関口 寛之
専門分野:日本顕微鏡歯科学会 認定医、日本歯周病学会 認定医、日本有床義歯(入れ歯)学会 認定医
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「神経を抜いたのに歯が痛い…」と戸惑った経験はありませんか?

歯の神経(歯髄)を取り除く処置である抜髄(ばつずい)は、強い痛みの原因に対処するために行われます。ところが、治療が済んだはずの歯に、あとからまた痛みや違和感が出てくることもあるのです。

今回は、神経を取ったあとに歯が痛くなるのはなぜか、放っておくとどうなるのか、どのような治療が考えられるのかを、歯科医師の視点からわかりやすく解説します。「このまま様子を見ていいのか、それともすぐに歯医者に行くべきか…」と悩んでいる方は、判断のヒントとして読んでみてください。

神経を抜いた歯が痛いのはどんなとき?

神経を抜いた歯が痛んでいる女性

神経を取った歯が痛むと「どうしてまだ痛いの?」と不安になりますよね。実は神経を除去した歯でも、痛みや違和感が出ることがあるのです。そして、その感じ方や症状の現れ方にもいくつかのパターンがあります。

「どんな痛みが出るときにどんな理由が考えられるのか」を整理しながらみていきましょう。

噛んだとき

食事中や歯を強く噛みしめたとき、ズキンと一瞬鋭く痛むような感覚があれば、歯の内部や根の周囲にトラブルが起きている可能性があります。このタイプの痛みは、虫歯のようにずっと続くわけではなく、力をかけたときだけ痛むのが特徴です。

考えられる原因には、以下のようなものがあります。

  • 歯の根の先に炎症が起きている
  • 歯根膜(しこんまく)が刺激を受けている
  • かみ合わせがずれていて、特定の歯に負担がかかっている

このような痛みは、自然におさまることはほとんどありません。放置すると症状が悪化し、最終的に歯を抜かなければならなくなるケースもあります。

「なんだかいつもと違うな」と感じたら、その時点で一度歯科医院を受診して、原因をしっかり確認することをおすすめします。

歯ぐきが腫れているとき

神経を取った歯の周りの歯ぐきが赤く腫れていたり、柔らかくふくらんだような部分があったりするときは、炎症や感染が起きている可能性があります。痛みを感じないこともありますが、根の先に膿がたまっているケースもあり、そのまま放置すると、慢性的なトラブルや再発につながる恐れがあります。

腫れていても、つい「少し様子を見ようかな」と思ってしまうかもしれませんが、自己判断はおすすめできません。というのも、根の中や歯の周囲の組織に何が起きているかは、外から見ただけではわかりにくいからです。

レントゲンやCTで内部の状態を確認することで、正確な原因がわかります。違和感があるときは、早めに歯科医院で診てもらうようにしましょう。

違和感があるとき

強い痛みはないものの、「なんとなく変な感じがする」「押すと少し気になる」そんな小さな違和感が、実は見逃せないサインになっていることがあります。

原因としては、以下のようなケースが考えられます。

  • 根の中に再び細菌が入り込んでいる(再感染)
  • かみ合わせがわずかにずれていて、一部の歯に負担がかかっている
  • 歯の根にヒビが入っている

このような違和感を放っておくと、徐々に症状が悪化して、強い痛みや腫れにつながることもあります。一方で、早めに気づいて治療を始めれば、軽度な処置で済むこともあり、通院の負担も抑えられます。

「まだ痛くないし…」と様子を見たくなるかもしれませんが、早めに相談しておくと安心です。

根管治療の痛みについては、以下記事でも解説していますのでぜひお読みください。

根管治療が痛い
根管治療中・治療後に痛いのはなぜ?いつまで続く?歯科専門家が徹底解説
「根管治療を受けたのに、まだズキズキ痛む」「噛むと違和感があって気になる」——そんな思いでこのページにたどり着いた方もいらっしゃるかもしれま…
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神経を抜いた歯が痛む5つの原因

歯の痛みを感じる男性

神経を抜いた歯が痛むとき、その背景にはいくつかの原因が考えられます。

どのようなときに痛みが出やすいのかを知っておくことで、「このまま様子を見ていて大丈夫かな?」と判断しやすくなります。気になる症状がある方は、今後の対応の参考にしてみてください。

歯周病の進行

神経を取った歯でも、歯周病が進行すると歯ぐきの腫れや痛みが出ることがあります。歯周組織に炎症が広がると、周囲の骨が少しずつ溶けていき、歯がグラグラしたり、違和感を覚えたりすることがあります。

特に注意したいのは、セルフケアが不十分な場合や定期的なメンテナンスを行っていない場合です。痛みが出にくく、症状に気づきにくいため、知らないうちに歯周病が進行してしまうこともあります。

神経を抜いたあとでも、歯ぐきの健康を保つことは歯を長く使い続けるためにとても大切です。腫れや出血など、少しでも異変を感じたときは、早めに検査を受けて状態を確認してもらいましょう。

かみ合わせのズレや負担

神経を取った歯でも、かみ合わせに少しでもズレがあると、痛みや違和感を覚えることがあります。かみ合わせはとても繊細で、わずか髪の毛1本分の高さでも不快感があるほどです。

神経がない歯であっても、噛む力が強くかかると、歯の根元を支えている歯根膜に負担がかかり、炎症や痛みが出ることがあります。また、無意識のうちに片側ばかりで噛んでいたり、食いしばりや歯ぎしりなどの癖があったりすると、特定の歯に力が集中してしまうこともあります。

こうした力の偏りは、積み重なることで症状が出てくるため、噛み合わせのバランスを整えることも治療の一環として重要です。少しでも違和感があるときは、かみ合わせのチェックを受けてみると良いでしょう。

歯根の先に膿がたまっている

神経を取った歯の根の先に膿がたまる根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)は、治療後に再び痛みが出る原因としてよく見られるもののひとつです。

これは、以前の根管治療で取りきれなかった細菌や感染源が、時間をかけて再び炎症を起こし、周囲の組織に腫れや痛みを引き起こすものです。たまった膿が自然に消えることはほとんどなく、再治療が必要になるケースが多くなります。

注意が必要なのは、膿があるにもかかわらず、強い痛みを感じないことがある点です。違和感があるのに我慢してしまうと、症状が進んで抜歯につながることもあります。

「まだ大丈夫」と思っても、症状が軽いうちに歯科を受診することで、歯を残せる可能性が高まります。気になる変化があれば、早めに診てもらうようにしましょう。

歯根にヒビや破折がある

神経を取った歯は、水分を失って硬くなり、もろくなりやすい性質があります。そのため、歯に小さなヒビが入ったり、縦に割れてしまったりする破折(はせつ)が起こりやすくなります。

こうしたヒビや割れ目から細菌が入り込むと、内部で炎症が起きて痛みや腫れの原因になることがあります。特にヒビの位置が深かったり歯根の奥まで達していたりするときは、抜歯が必要になるケースもあるため注意が必要です。

破折の症状は初期のうちは軽く、「なんとなく違和感がある」「噛んだときに少し響く」といったサインで現れることもあります。こうした小さな変化を見逃さず、早めに診てもらうことで、歯を残せる可能性が広がります。

治療の精度が足りなかった可能性も

保険診療で行われる根管治療には使用できる機器や処置時間に制限があるため、どうしても治療の精度には限界があります。特に複雑な根管形態では、器具が届かずに一部の歯髄が残ってしまうケースも少なくありません。この残存歯髄が原因で、後から炎症や痛みが生じることがあります。

一方で自由診療では、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)やCTを使って、より細かく根の状態を確認しながら治療を行えます。これにより、見落としや取り残しを防ぎやすくなり、再発のリスクも下げられるとして注目されています。

過去に神経を取った歯に違和感がある、あるいは再発が不安な方は、専門的な設備のある歯科医院で一度詳しく診てもらうと安心です。

根管治療がうまくいかなかったときに見られる症状や原因などについては以下記事で解説していますのであわせてチェックしてみてください。

根管治療に失敗したかもしれない女性
根管治療が失敗したかも…?症状・原因・再治療の流れをわかりやすく紹介
根管治療を受けたのに「なかなか痛みが引かない」「歯ぐきが腫れてきた気がする」「違和感が続いている」など、不安な症状に悩んでいませんか?このよ…
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痛みを放置するとどうなる?知っておくべきリスク

考える女性

「そのうちおさまるかも」と痛みをそのままにしていると、知らないうちに歯や歯周組織に大きなダメージが広がってしまうことがあります。

神経を取った歯に現れた痛みを放置するとどうなるのか、代表的な2つのリスクをご紹介します。受診のタイミングを判断する際の参考にしてください。

慢性化や急性再発の可能性

痛みが一時的におさまったとしても、根本的な原因が解消されていなければ、慢性炎症として続いたり、急に強い痛みとして再発したりすることがあります。

根尖性歯周炎やかみ合わせによる負担が原因となっている場合には、炎症がゆっくり進行し、周りの組織が少しずつ壊れてしまうこともあるのです。また、慢性的な違和感や腫れに加え、体調の変化やストレスなどが引き金となって症状が悪化することもあります。

「今は落ち着いているから大丈夫」と思って放置してしまうと、あとからがかりな治療が必要になることもあるため注意が必要です。少しでも気になる違和感があるなら、早めに歯科医院で相談しておくことが歯を守る近道になります。

抜歯せざるを得なくなる可能性

根の先に膿が広がり、炎症が周囲の骨にまで及ぶと、その歯を残すことが難しくなり、最終的に抜歯が必要になるケースも出てきます。

同じ歯が何度も痛くなっている方や、過去に治療を途中でやめてしまった経験がある方は要注意です。歯にヒビが入っていたり、根尖病変が進行していたりすると、再治療だけでは回復が見込めず、本来なら残せたはずの歯を失ってしまうリスクもあります。

そうならないためにも、違和感を覚えた段階で歯科を受診し、早めに処置を受けることが大切です。

神経を抜いた歯が痛むときの治療法

ラバーダム防湿を行った根管治療

神経を取った歯に痛みが出た場合、その原因や症状に応じていくつかの治療法が考えられます。再根管治療や歯根端切除、抜歯といった基本的な治療に加え、マイクロスコープやCTなどの先進的な機器を使った精密根管治療まで、それぞれの方法の特徴や選び方のポイントをわかりやすくご紹介します。

再根管治療

神経を取ったはずの歯がまた痛み出す場合、その原因のひとつに根管の中に感染源が残っていることがあります。こうしたケースで行われるのが、再根管治療です。一度治療を終えた歯の被せ物や詰め物を取り外し、根の中をあらためて消毒・洗浄し、薬剤を詰め直すことで再び細菌の侵入を防ぎます

「過去に治療した歯なのに痛む…」そんなときは、歯の根の中に問題が隠れているかもしれません。

再治療には時間や高度な技術を要しますが、自分の歯を残すための有効な方法のひとつです。歯をなるべく長く使いたい方には、選択肢として検討してみてください。

歯根端切除

再根管治療でも十分な改善が見込めない場合には、歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)という外科的な処置が検討されることがあります。

この治療では、歯ぐきを切開して根の先端を直接確認し、嚢胞(膿の袋)や炎症を起こしている組織を取り除きます。目に見える範囲で確実に原因を取り除くため、再発のリスクを抑えやすいという特長があります。

根の先に限られた病変がある場合や、根管の形が複雑で通常の治療が難しい場合に選ばれることが多い方法です。歯を抜かずに残すための選択肢のひとつとして、状況に応じて提案されることがあります。歯科医院で相談しながら、適切な治療法を検討していくと安心です。

抜歯

歯根が大きく割れていたり、歯周病がかなり進行していたりする場合など、どうしても歯を残すことが難しいケースでは、抜歯が必要になることがあります。

無理に残そうとすると、かえって周囲の歯や歯ぐき、顎の骨にまで悪影響が及ぶこともあるため、慎重な判断が求められます。

「本当に抜くしかないのか…」と悩む方も多いですが、場合によっては他の健康な歯を守るために必要な処置となることもあるのです。

抜歯のあとは、インプラント・ブリッジ・入れ歯といった補綴治療(ほてつちりょう)の選択肢もあり、今後のライフスタイルやお口の状態に合わせて治療計画を立てていくことが大切です。

精密根管治療

マイクロスコープを使った精密根管治療

マイクロスコープを使った精密根管治療では、根の中を拡大して確認できるため、通常の治療では見えにくい部分までしっかりと清掃・消毒を行える点が大きなメリットです。肉眼では見つけにくい細かな根管の分岐や感染部位も視認できるため、取り残しを防ぎやすく、再発のリスクを抑えやすくなります。

「なるべく確実な治療を受けたい」「再発を防ぎたい」と考える方にとって、こうした設備や対応力は、歯科医院選びの大切なポイントになります。

関口歯科では、マイクロスコープに加えて歯科用CTも活用し、より精密な診断と治療を実現できる体制を整えています。複雑な症例や再治療が必要なケースでも、状況に応じてきめ細かな処置が可能です。当院の精密根管治療については、以下ページをご覧ください。

精密根管治療
精密根管治療 – プライベートデンタルオフィス関口歯科 | 川越駅5分の歯医者
精密根管治療の説明ページです。歯科治療に関する具体的な方法や処置について、専門的な知識に基づいて丁寧に解説しています。
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関口歯科での精密根管治療の症例

関口歯科で行った精密根管治療の症例をご紹介しますので、参考になさってください。

【30歳女性】

精密根管治療の症例写真

被せ物を外してマイクロスコープで根の中を観察したところ、根が二本に分かれていることが確認できました。そこで両方の根を丁寧に清掃し、薬をすき間なくしっかりと詰めました。

現在、治療から8年が経過していますが、膿は消えており、良好な状態が続いています。

主訴他院で何度も根の治療をしているが、膿が再発する。
治療内容lマイクロスコープ使用l根管治療lセラミッククラウン
治療期間3ヶ月
治療費440,000円
リスク・副作用※治療期間中に、痛み・腫れが出る場合があります。※仮歯が破損することがあります。

72歳女性

精密根管治療の症例写真

3軒の歯科医院を受診しましたが、いずれも原因が特定できないと説明されました。

当院で詳しく 詳しく診査したところ、第二大臼歯に亀裂があり、そこから細菌が入り込んで歯髄に急性の炎症が起きていることがわかりました。

根の治療を行い、その後ジルコニアクラウンを装着しています。現在は痛みもまったくなく、順調に経過しています。

主訴右上奥歯の激痛
治療内容lマイクロスコープ使用l根管治療lジルコニアクラウン
治療期間3ヶ月
治療費440,000円
リスク・副作用※治療期間中に、痛み・腫れが出る場合があります。※仮歯が破損することがあります。

その他の症例については、以下よりご覧ください。

関口歯科
症例集 – プライベートデンタルオフィス関口歯科 | 川越駅5分の歯医者
実際に当院で行った治療の症例をご紹介しています。治療前後の写真や詳しい経過を通じて、具体的なイメージを持っていただけます。
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こんなときは受診しよう

歯科医院で治療を行う様子

「この痛み、様子を見ても大丈夫?」と迷ってしまうこともあるかもしれません。しかし、神経を抜いた歯の痛みは軽度な違和感でも見逃せないサインです。自己判断に頼らず、必要なタイミングで歯科医院を受診することで、歯の健康を守る一歩につながります。歯科受診を検討すべき代表的なケースをみていきましょう。

数日痛みが続く・広がるとき

神経を抜いた歯に痛みが残っている場合、その痛みが数日経ってもおさまらない、あるいは痛む範囲が広がっていると感じるようであれば、根の奥に炎症が進行している可能性があります。

一時的な違和感と異なり、根管内の感染や歯根膜のトラブルは自然に治ることはほとんどありません。痛みの強さよりも、「どのくらい続いているか」「どの範囲に広がっているか」に注目することがポイントです。
少しでも変だなと感じたときは、早めに歯科医院で確認してもらうことで、状態が悪化するのを防げます。

市販薬が効かない・繰り返すとき

市販の鎮痛剤などで一時的に痛みが和らいでも、原因そのものが解消されていなければ、また同じような痛みがぶり返してしまうことがあります。

「一度おさまったのに、また痛くなった」「薬がだんだん効かなくなってきた」と感じるような場合は、根の内部に感染が残っていたり、歯の根にヒビが入っていたりと、見えないところで深刻なトラブルが進行していることもあります。

市販薬はあくまで一時的に症状をやわらげるためのもので、原因を取り除く治療にはなりません。痛みを繰り返している方は、早めに歯科医院で状態をしっかり確認することで、症状の悪化を防ぎやすくなります。気になるサインがあれば、無理せず相談してみましょう。

神経を抜いた歯が痛いときは早めの対応がカギ!迷ったら関口歯科に相談を

治療の説明をする歯科医師

神経を取った歯に痛みが出ると、「もう治療は終わったはずなのに…」と不安や戸惑いを感じる方も多いと思います。そうした痛みの裏には、根の中の再感染や歯根のヒビ、歯周病の進行などの問題が隠れていることもあります。

関口歯科では、歯科用CTやマイクロスコープを活用し、目に見えにくい部分までしっかり確認できる診断体制を整えています。再発を防ぐための精密な治療にも対応しており、一人ひとりの症状に合わせた丁寧なケアを行っています。

「もう少し様子を見ようかな…」と迷っているときこそ、早めの受診が症状の悪化を防ぐ大事なステップです。気になる痛みや違和感がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの歯を、できるだけ長く守るお手伝いをいたします。

よくある質問

神経を抜いた歯が痛いのは異常ですか?

必ずしも異常とは限りませんが、何らかのトラブルが起きている可能性は考えられます。根の先に膿がたまっていたり、かみ合わせのズレ、歯周病の影響などが原因になっていたりすることもあります。痛みや違和感が続くようであれば、なるべく早めに歯科医院で状態を確認してもらいましょう。

保険診療の根管治療と精密根管治療はどう違うの?

大きな違いは、設備や処置内容、治療の精度・時間です。

保険診療の根管治療は、治療時間や使える器具に制限があるため、細かな部分の処置が難しく、再発のリスクが残ることもあります。一方、精密根管治療では、マイクロスコープやCTを使って根の内部を詳細に確認しながら治療できるため、より確実な処置が可能です。

精密根管治療はどんな人に向いていますか?

精密根管治療は、治療しても痛みが再発する方や、根の形が複雑で通常の処置が難しい歯をお持ちの方に適しています。マイクロスコープを使って見えにくい部位まで丁寧に処置できるため、精度の高い治療を希望する方や、できるだけ歯を長く残したいと考える方におすすめです。自由診療ですが、保存の可能性が広がります。

痛みが出たらすぐ抜歯ですか?

いいえ、抜歯はあくまで最終的な選択肢です。多くの場合は、再根管治療や歯根端切除などで保存を試みることが可能です。状態によっては治療で改善が見込めるケースもあるため、痛みの段階であきらめず、まずは歯科医院で診断を受けることが大切です。

治療後にまた痛みが出た場合は?

再感染や歯根破折、かみ合わせの不調など、さまざまな原因が考えられます。以前の治療が不十分だった可能性もあるため、症状の変化を感じたら早めに歯科を受診してください。精密検査を行うことで、原因を特定し、それに合った治療方法をご提案いたします。

他院での治療後でも診てもらえますか?

はい、当院では他院での治療後のご相談や再治療にも対応しています。自由診療としてのセカンドオピニオンも可能ですので、現在の状態に不安がある方や納得できる治療を求める方は、お気軽にご相談ください。納得のいく治療を一緒に考えていきましょう。

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経歴
  • 日本歯科大学歯学部

  • 丸山歯科クリニック(渋谷区)

  • 四谷三丁目歯科矯正歯科(新宿区)

資格・所属学会・研究会
  • 日本顕微鏡歯科学会 認定医

  • 日本歯周病学会 認定医

  • 日本有床義歯(入れ歯)学会 認定医

  • BPSデンチャー(総義歯)クリニカルデンティスト

  • 臨床歯科を語る会

  • F会

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関口歯科
川越駅徒歩5分の自由診療歯科医院
(歯髄再生治療・歯周病・根管治療・審美歯科)
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〒350-1123 埼玉県川越市脇田本町4-21