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歯髄再生治療

歯の神経が蘇る

虫歯や怪我、事故で歯の神経(歯髄)を失うことで、感染や破折のリスクが高まり、歯の寿命は短くなります。
歯髄再生治療は、根管内に不用歯(親知らずなど)から採取した幹細胞を移植することで歯の神経を蘇らせる、夢の次世代治療法です。
現在国内では26施設のみで行われており、埼玉県では当院が初の導入医院となります。

歯髄(歯の神経)とは

歯髄(しずい)は、歯の中心部に位置する柔らかい組織で、一般的に「歯の神経」とも呼ばれます。歯髄は歯冠から歯根にかけて存在し、神経や血管、リンパ管が含まれています。この組織は、歯に栄養を供給し、健康を保つ役割を果たしています。また、外部からの刺激や感染に対して敏感であり、痛みを感じる感覚器としても重要です。歯髄の健康は、全体の歯の健康に直結しているため、適切なケアと治療が必要です。

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歯髄の役割と機能

歯髄(しずい)は歯の中心に位置し、以下の重要な役割と機能を持っています。

  1. 栄養供給: 歯髄は歯に栄養と酸素を供給する血管を含み、歯の健康を維持します。
  2. 感覚機能: 歯髄には神経が含まれており、温度や痛みなどの刺激を感じることができます。
  3. 防御機能: 外部からの刺激や感染に対する防御反応を示し、歯の内部を守ります。
  4. 再生能力: 歯髄は損傷を受けた際に、組織を再生する能力を持っています。

これらの機能により、歯髄は歯の健康を保つために不可欠な存在です。

歯髄再生治療とは

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歯髄再生治療は、歯髄幹細胞を用いた再生医療の一つで、虫歯が進行した歯や事故などで喪失した歯髄を再生させる画期的な治療法です。

患歯の根管内を徹底的にキレイにして無菌化を図ります。
不用歯(親知らず・乳歯など)を抜歯、アエラスバイオ社にて幹細胞を培養します。
その後、歯髄幹細胞と特別な薬剤を混合したものを歯の根管内に移植します。
これにより、幹細胞が新しい神経組織を形成し、歯の機能と感覚を回復させます。

歯髄再生治療は、2020年に日本で承認され、患者様に新たな治療の選択肢を提供しています。
歯髄を再生させることは以下のような大きなメリットがあります。

  1. 自然な歯の機能の回復: 神経が再生することで、天然歯の感覚と機能が戻ります。
  2. 長期的な効果: 再生した神経組織は長期間にわたって歯の破折やバクテリアからの感染を防ぎ、健康な状態を維持します。

このように、歯髄再生治療は従来の治療法にはない多くの利点を持ち、未来の歯科医療に大きな可能性をもたらしています。

今までの治療法との違い

今までの治療法

虫歯が進行すると、まず歯のエナメル質が溶け、やがて歯の内部に達し、歯髄炎を引き起こします。この段階では、冷たいものや熱いものがしみ、強い痛みを感じます。従来の治療では、歯髄を抜いて(抜髄)、代わりに人工物を詰める根管治療が行われます。神経を抜くと痛みは感じなくなりますが、歯の栄養供給が失われ、変色や破折(歯が折れる)を引き起こすリスクがあります。また、神経を抜いた歯が再び虫歯になると痛みを感じず、気づかないうちに進行してしまい、最終的には抜歯が必要になることがあります。

歯髄再生治療

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一方、歯髄再生治療は、根管内に人工物を詰める代わりに、歯髄幹細胞を移植して神経を再生させる治療法です。この治療法のプロセスは以下の通りです。

  1. 虫歯になった神経部分を取り除いて清掃: 虫歯や感染によって損傷した歯髄を取り除き、歯の内部を徹底的に洗浄します。このステップで、感染源を完全に取り除くことが重要です。
  2. 歯髄幹細胞と薬剤を移植: 洗浄後、健康な歯髄幹細胞と特別な薬剤を歯の内部に移植します。この幹細胞が新しい神経組織を形成し、歯の内部環境を整えます。
  3. 神経を再生: 移植された歯髄幹細胞が成長し、歯の神経を再生させます。再生された歯髄組織は、歯に栄養を供給し続け、健康な状態を保つための重要な役割を果たします。

歯髄再生治療により、歯の内部に再び栄養が行き渡り、健康な歯の状態を保つことができます。再生された歯髄組織は、歯にクッションの役割を果たし、強い衝撃から歯を守るため、歯が折れるリスクも軽減されます。

この治療法は、2020年に日本で承認されました。従来の「神経を抜いて人工物を詰める」という治療法に代わる新たな選択肢として注目されています。特に、自然な歯の機能と感覚を取り戻せる点、体への負担が少ない点、そして長期的に健康な歯を維持できる点で高く評価されています。

増殖能力が非常に高い歯髄幹細胞(しずいかんさいぼう)とは

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歯髄幹細胞(しずいかんさいぼう)は、歯の中心部にある歯髄に存在する幹細胞の一種です。幹細胞は、分化能力(様々な組織の細胞に分化できる力)と複製能力(自身と同じ細胞を増やす力)を持つ特殊な細胞で、「細胞の生みの親」とも呼ばれます。幹細胞は体のあらゆる部分、例えばさい帯血や骨髄、脂肪組織に存在しますが、歯髄幹細胞は特に固いエナメル質に守られているため、外部からの刺激を受けにくく、遺伝子に傷がつきにくいと考えられています。

歯髄幹細胞の特徴は、神経や血管に分化しやすいことです。この特性により、歯髄幹細胞は再生医療において非常に有望な存在となっています。歯髄幹細胞の採取は、通常捨てられる乳歯や親知らずから行われるため、骨髄から採取する場合に比べて患者様の体への負担が少ない手法です。また、歯髄幹細胞は細胞の増殖能力が非常に高く、短期間で多くの幹細胞を培養できるため、再生医療における応用範囲が広がっています。

このように、歯髄幹細胞は再生医療の分野で重要な役割を果たしており、特に歯髄再生治療においては、歯の健康と機能を取り戻すための鍵となる細胞です。歯髄幹細胞を利用した治療は、今後ますます注目されることでしょう。

歯の健康に関して不安や悩みはありませんか?

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1.虫歯で神経を抜いてしまった
「将来的に根に膿が出来たり、歯が割れてしまうことが心配。」

2.歯の損傷
「スポーツや事故で歯が損傷し、神経が死んでしまった。元通りの状態に戻したい。」

3.従来の治療に対する不安
「何度も根の治療を繰り返している。他に良い方法があれば知りたい。」

4.歯の健康を長期間保ちたい
「失った神経を再生して、できるだけ自分の歯を長く健康に保ちたい。」

5.インプラントや入れ歯を避けたい
「インプラントや入れ歯にはしたくないが、歯の健康を維持するための他の選択肢が欲しい。」

6.見た目の回復
「前歯の神経を失ってしまい、見た目が気になる。自然な歯の美しさを取り戻したい。」

これらの悩みを持つ患者様にとって、歯髄再生治療は最適な治療オプションの一つとなり得ます。従来の治療法と異なり、歯本来の機能と健康を保ちながら、長期間にわたる口腔の健康を維持できる点が大きな魅力です。

歯髄を抜いたらどうなる?

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歯の神経(歯髄)を抜くことは、痛みを取り除くための一般的な治療法ですが、それにはいくつかの重要な懸念があります。歯髄の役割を理解し、その喪失がもたらす影響を知ることは、歯の健康を維持するために非常に重要です。

1.歯の破折リスク
歯髄がなくなることで歯が脆くなり、硬いものを噛んだ時に割れやすくなることがあります。

2.栄養供給の喪失
歯髄がなくなると、歯に栄養や酸素を供給する機能が失われ、歯が弱くなりやすくなります。

3.歯の変色
歯髄がなくなることで、歯の色が暗くなり、見た目に影響が出ることがあります。

4.感覚の喪失
神経を抜くと、冷たいものや熱いものを感じなくなり、歯の感覚が鈍くなります。

5.再発のリスク
神経を抜いた歯は再度虫歯になっても痛みを感じないため、進行に気づきにくく、放置されやすくなります。

歯髄再生治療のメリット

1.自然な歯の機能と感覚の回復
再生された歯髄は、冷たいものや熱いものを感じる感覚を回復させます。これにより、自然な噛み心地と感覚を取り戻すことができます。

2.栄養供給の復活
再生された歯髄は歯に必要な栄養と酸素を供給し、歯の健康を長期間にわたって維持します。栄養供給が回復することで、歯の強度と耐久性が向上します。

3.歯の強度の維持
歯髄が再生されることで、歯が脆くなりにくくなり、破折のリスクが軽減されます。
歯ぎしりや硬いものを噛んだ時の歯の破損を防ぐ効果があります。

4.長期的な健康維持
再生された歯髄は歯の寿命を延ばし、身体の健康、クオリティオブライフ向上にも役立ちます。

5.歯の再生能力の向上
歯髄再生により、歯自体の修復能力が向上し、小さな損傷を自己修復する可能性が高まります。

歯髄再生治療は、従来の治療法に比べて圧倒的に多くの利点があり、歯の健康を長期間にわたって維持するための最善の選択肢です。

歯髄再生治療のデメリット

1. 移植手術に対する不安

根の治療や抜歯を行う際に不安を感じる方もいらっしゃいますが、丁寧に施術いたしますのでご安心ください。

2. 対象外になる方

  • 不用歯(親知らず・乳歯・矯正で抜歯する予定歯)が無い場合、歯髄再生治療は行えません。
  • 重度の歯周病: 歯周病が進行していると、歯髄再生治療が適用できません。
  • 全身的な健康問題: 免疫系疾患や糖尿病、甲状腺機能異常(亢進症・低下症)などがある場合。
  • 感染症: 梅毒トレポネーマ、淋菌、結核菌などの感染症にかかっている場合。
  • 敗血症: 敗血症またはその疑いがある場合。
  • 悪性腫瘍: 悪性腫瘍が存在する場合。
  • 膠原病・関節リウマチ・骨粗しょう症: これらの病気を患っている場合。
  • 心血管疾患: 心筋梗塞、狭心症、大動脈解離などの心血管疾患がある場合。
  • 肝疾患: 肝炎ウイルスなどの肝疾患がある場合。
  • 脳疾患: 認知症や伝達性海綿状脳症などの脳疾患がある場合。
  • 遺伝性疾患: 家族歴がある特定の遺伝性疾患がある場合。
  • 抜歯時に7歳未満、70歳以上の方は歯髄再生治療は行えません。
  • 歯が破折している場合は歯髄再生治療は行えません。

※注意事項
乳前歯(乳歯の前歯)は移植ドナー歯に使えません。
すでに抜けてしまった乳歯や親知らずは使えません。
細胞バンクのみの受付はしておりません。

3. 費用

歯髄再生治療は保険適用外であり、自由診療費用は全額自己負担となります。

4. 治療期間

複数回の通院が必要となります。これは患者様にとって時間的な負担となることがあります。

5. 成功率

再生治療の成功率は個人差があり、必ずしも全ての症例で成功するわけではありません。患者様の状態や治療の進行具合によって結果が異なります。

6. 技術的な限界

歯髄再生治療はまだ比較的新しい技術であり、全ての症例に対応できるわけではありません。新しい技術であるため、研究と臨床経験が積み重ねられている途中です。

7. 特定のリスク

治療の際に使用される薬剤やプロセスにより、特定の副作用やリスクが発生する可能性があります。これについては治療前に詳しい説明を行い、ご理解いただいてから治療を開始いたします。

これらのデメリットを理解し、歯髄再生治療が適しているかどうかを担当歯科医とよく相談することが重要です。治療を決定する際には、利点と欠点の両方を慎重に検討し、自分に最適な治療法を選ぶことが大切です。

関口歯科が行っている取り組み

1.丁寧なカウンセリング
お一人お一人に時間をかけて、お悩みやお困りごと、今までの治療歴について詳しくインタビューします。患者様の不安や疑問をしっかりと把握して治療に反映いたします。

2.詳細な検査と説明
病因論(病気の原因)を含め、口腔内の現状について詳しく検査し、その結果を丁寧にご説明します。患者様が現在の状態を正しく理解できるよう努めます。

3.治療計画と費用の説明
治療の費用、期間、最終的に目指す状態について、詳細な治療計画と費用の説明を行います。患者様に納得いただいた上で治療を進めます。
クレジットカードやデンタルローンもご利用頂けます。

4.治療中の録画と説明
治療中の内容を録画し、治療終了後にお見せして説明します。これにより、患者様が治療の進行状況を理解しやすくします。

5.精密機器を用いた治療
最新の精密機器を用いた治療と検査に力を入れています。これにより、より正確で効果的な治療を提供します。

6.専門機関との提携
歯髄幹細胞を採取・培養・加工するための歯髄細胞培養センターを有するアエラスバイオ株式会社と提携しています。これにより、高品質な歯髄幹細胞を用いた治療を実現しています。

関口歯科では、患者様が安心して治療を受けられるよう、以上の取り組みを行っています。すべての過程で患者様にご理解とご納得をいただいた上で、治療を進めていきますので、安心してご相談ください。

精密根管治療

【歯を残すために】マイクロスコープを使用した精密根管治療

当院では精密根管治療を行っています。従来の日本の保険の根管治療以外よりも成功率を高めるためのCTによる診断、マイクロスコープ、ラバーダム、ニッケルチタンファイル、MTAセメントを使用して、来院回数1回~4回の「精密根管治療」を行っています。
諦めず、まずはご相談ください。

根管治療とは

歯の神経にまで進行した虫歯に適応される処置です。
細菌に侵された神経や血管を取り除き、空洞となった根管内を専用の薬剤や器材を使って清掃していきます。
根管はとても細く、暗く、複雑に入り組んでいるため、技術力を要する治療であり、仕上がりは歯科医師の技量と導入している設備、使用する器具で大きく変わります。
一度根管治療が終了した歯でも、再度感染を起こし、治療が必要になる場合もあります。
その時は古い材料を外し、内面を無菌的にして、再度根管内を緊密に封鎖します。このことを再根管治療と言います。

関口歯科 川越、歯医者、歯科医、歯周病、根管治療、入れ歯(義歯)、審美歯科・セラミック治療、自由診療

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根管治療は歯科治療の中でも難易度が高い処置

保険診療で根管治療を行なった場合の成功率は、歯の種類によって多少の幅はあるものの、約50%程度と言われています。
つまり、治療を行なった半数のケースで再発が起こっているのです。
しかも根管治療は、繰り返すほどに成功率は低下していきます。
何故なら、細菌は時間とともに感染力が強くなるからです。
「治りにくい」状態になってしまうのです。
また、神経や血管を失った歯は「枯れ木」のような状態であり、酸素や栄養素、免疫細胞の供給が断たれてしまうことから、健全な歯よりも脆くなります。
繰り返し治療を受けた歯は、脆く薄く、結局は割れてしまい、抜歯になってしまうことも多いです。
最初に適切な治療を受けることが最も大切なことだと思います。

日本での根管治療の成功率
わが国における歯内療法の現状と課題
須田 英明 日本歯内療法学会雑誌 2011年 32巻 1号 p.1-10

むし歯治療

むし歯とは

むし歯は、歯の表面に付着した細菌によって引き起こされる病気で、食べ物や飲み物の残渣が歯間部に残ることで発症しやすくなります。
細菌が酸を生産し、歯のエナメル質を溶かして小さな穴や斑点が現れ、進行すると歯の根元まで達して歯を失う原因となることもあります。
むし歯は、口の中にいる細菌が糖分を餌に作り出した酸によって歯が溶けた状態のことで、進行すると痛みを感じるようになります。
唾液は酸を緩衝し、中性に近づけることで歯を守り、カルシウムやリン酸を含み脱灰された歯を修復します。しかし、糖分の摂取が頻繁で、再石灰化が間に合わずに脱灰が続くと、むし歯が発生します。
むし歯によって崩壊した歯質は、自然に回復することはありません。歯科治療が必要で、進行した場合は神経を抜く大掛かりな治療が必要になることもあります。

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むし歯の原因

むし歯の原因は、口の中にいる細菌(主にミュータンス菌やラクトバチルス菌)が食べ物や飲み物の糖質を栄養源にして作り出した酸によって、歯のエナメル質が溶かされることです。細菌はプラークと呼ばれる歯垢に潜んでおり、プラークが歯に残ってしまうと細菌の繁殖が進みます。虫歯のリスクを減らすためには、以下の3つの要素を注意する必要があります。

1.細菌の数
的確なブラッシングやフロスで口の中のプラークを取り除かないと、細菌が繁殖します。また、口の中の糖分があると、細菌が増えやすくなります。

2.歯質
歯の強さや唾液の能力によって虫歯になりやすいかどうかが決まります。フッ素を使用して、歯質を強化することで虫歯になりにくくなります。

3.食べ物・時間
虫歯の原因の糖質を含む食べ物や飲み物の摂取を控えましょう。また、間食が多い方は虫歯のリスクが高まるため、時間を空けて食事をするようにしましょう。

虫歯の原因は細菌の繁殖と糖分の摂取、そして歯質の性状が影響しています。
虫歯のリスクを減らすためには、プラークの除去やフッ素塗布などの歯のケア、そして糖分や食事の時間を注意することが大切です。

むし歯予防・対策

虫歯の予防・対策には、以下の5つが重要です。

1.寝る前のていねいな歯みがきが重要
就寝中は唾液の分泌が減り、お口の中の細菌が繁殖しやすくなるため、寝る前の歯みがきが重要です。歯の裏側を舌で触れた時にヌメっとしたり、ざらついたりした感覚がある場合は、磨き残しがある可能性が高いため、しっかりと歯垢を落としましょう。

2.歯ブラシ以外の清掃器具も使う
歯ブラシだけでは歯垢を落としきれないため、フロスや歯間ブラシを使うことが効果的です。特に歯と歯の間は虫歯になりやすい場所なので、歯垢を落としやすいピンポイントでブラシが当たるワンタフト(シングル)ブラシを使うのもおすすめです。

3.フッ素入り歯磨き粉を使う
フッ素は虫歯の原因となる酸の産生を抑制し、歯の再石灰化を促進し歯質を強化する働きがあります。加齢や服用している薬の影響で唾液の量が減り、虫歯のリスクが高まるため、高濃度フッ素配合の歯みがき粉を使うことをおすすめします。
フッ素濃度1450ppmの歯みがき粉を選びましょう。

4.糖分や炭水化物の摂取回数に注意する
虫歯の原因となる細菌が発酵性炭水化物をエサにして酸をつくり、歯が溶かされて虫歯が発生します。甘い物ばかり食べていると虫歯になりやすいため、炭水化物のとりすぎにも注意が必要です。規則正しくバランスよく食べることが大切です。

5.定期的なメンテナンスを習慣にする
定期的にプロケアを受けることで、ご自身では除去しきれない汚れを綺麗にして、清潔な口腔内環境を維持しましょう。

精密歯科治療(マイクロスコープ治療)とは

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マイクロスコープは、治療時に用いる歯科用実体顕微鏡のことです。
肉眼の3~25倍まで視野を拡大できるので、マイクロスコープを用いた精密歯科治療は、必要な箇所を必要なだけ削るなど細かな作業に必要な視野が提供されるため、より精密かつ効率的な治療を可能にする治療です。
以前は肉眼で治療を行なっていましたが、その精度には限界があり、医師の勘や経験に頼る場面もあります。一方、マイクロスコープは高度な光学技術を使用しているため、治療において歯の表面や歯周ポケット、根管内部など、肉眼では見えない微細な部分まで正確に確認できます。
歯科疾患の原因はバクテリアです。
ミクロの世界と戦うには、拡大視野下での治療は必須と考えます。
精度の高い治療は、歯に優しく、美しく、長く機能して全身の健康に寄与します。
高い技術力が必要となりますが、研鑽を積み、患者様が満足出来る治療を提供出来るようになりました。

金属アレルギー

歯科治療で用いられる金属が原因で、お口の中や全身にアレルギー症状を発症することを歯科金属アレルギーとも呼びます。
口腔内の金属は、唾液により常に湿潤で、食品による温度変化も受けやすい環境にあります。金属がイオン化する状況が常にあるため、漏出した金属イオンは粘膜や腸などから吸収され、全身に行き届きます。
歯科金属アレルギーとしてよく見られる症状は、頬粘膜の炎症や舌炎ですが、それ以外にも味覚異常、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、頭痛・肩こりなどの症状があらわれることもあります。
歯科金属アレルギーを回避するためには、治療前にアレルギー検査を行い、アレルギー反応を引き起こす可能性がある材料を避ける必要があります。
金属フリーの治療材料を使用することも有効な対策の一つです。