治療の説明
【歯を残すために】マイクロスコープを使用した精密根管治療
当院では精密根管治療を行っています。従来の日本の保険の根管治療以外よりも成功率を高めるためのCTによる診断、マイクロスコープ、ラバーダム、ニッケルチタンファイル、MTAセメントを使用して、来院回数1回~4回の「精密根管治療」を行っています。
諦めず、まずはご相談ください。
根管治療とは
歯の神経にまで進行した虫歯に適応される処置です。
細菌に侵された神経や血管を取り除き、空洞となった根管内を専用の薬剤や器材を使って清掃していきます。
根管はとても細く、暗く、複雑に入り組んでいるため、技術力を要する治療であり、仕上がりは歯科医師の技量と導入している設備、使用する器具で大きく変わります。
一度根管治療が終了した歯でも、再度感染を起こし、治療が必要になる場合もあります。
その時は古い材料を外し、内面を無菌的にして、再度根管内を緊密に封鎖します。このことを再根管治療と言います。
根管治療は歯科治療の中でも難易度が高い処置
保険診療で根管治療を行なった場合の成功率は、歯の種類によって多少の幅はあるものの、約50%程度と言われています。
つまり、治療を行なった半数のケースで再発が起こっているのです。
しかも根管治療は、繰り返すほどに成功率は低下していきます。
何故なら、細菌は時間とともに感染力が強くなるからです。
「治りにくい」状態になってしまうのです。
また、神経や血管を失った歯は「枯れ木」のような状態であり、酸素や栄養素、免疫細胞の供給が断たれてしまうことから、健全な歯よりも脆くなります。
繰り返し治療を受けた歯は、脆く薄く、結局は割れてしまい、抜歯になってしまうことも多いです。
最初に適切な治療を受けることが最も大切なことだと思います。

日本での根管治療の成功率
わが国における歯内療法の現状と課題
須田 英明 日本歯内療法学会雑誌 2011年 32巻 1号 p.1-10