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根管治療が失敗したかも…?症状・原因・再治療の流れをわかりやすく紹介

根管治療を受けたのに「なかなか痛みが引かない」「歯ぐきが腫れてきた気がする」「違和感が続いている」など、不安な症状に悩んでいませんか?
このような場合、根管治療の失敗が関係していることがあります。

本記事では、根管治療がうまくいかなかったときに見られる症状や原因、再治療の選択肢、歯科医院を選ぶ際のポイントについてわかりやすくまとめました。川越市で精密な根管治療を考えている方のために、関口歯科の特徴もあわせてご紹介しています。

気になる違和感を放っておかず、早めに対応することが、歯を長持ちさせるカギです。
ぜひ参考にしてください。

根管治療が失敗したときの症状とは

歯の痛みを感じる女性

根管治療を終えたのに、痛みや腫れなどの違和感が続くと、「本当に治っているのかな?」「失敗した?」と不安になる方もいらっしゃいます。

まずは、根管治療がうまくいかなかった場合に見られる代表的な症状について具体的にご紹介します。どのようなサインが再治療の検討につながるのか、判断の参考にしてください。

根管治療後に痛みが続いている

根管治療で細菌に感染した神経を取り除くことで、多くの場合治療後の痛みは軽減されます。しかし、治療を終えてもズキズキとした痛みが続く場合や、時間が経ってから再び痛みが出てきた場合は、治療がうまくいっていない可能性があります。

特に神経を取り除いたにもかかわらず痛みがある場合は、根管内に細菌が残っているか、周囲の組織に炎症が広がっているケースが考えられます。

歯ぐきの腫れ、膿が出てきた

治療後に歯ぐきの腫れや膿が出る場合は、根管内に感染が残っていたり、再感染が起こっていたりすることが考えられます。これは、体が感染と戦っているサインであり、根尖(歯の根の先)に膿の袋ができる根尖性歯周炎の可能性もあります。

膿が外に出てくることもあれば、歯ぐきの中に溜まり続けて腫れとして現れることもあります。痛みを感じにくいケースもあるため、「腫れているだけだから」と見過ごさないよう注意が必要です。腫れや膿に気づいたら、なるべく早く歯科医師に相談し、適切な処置を受けましょう。

違和感・噛んだときの痛みも要注意

「なんとなく違和感がある」「噛んだときだけ痛い」といった症状も、実は根管治療がうまくいっていないサインかもしれません。根管内に細菌が残っていたり、周囲に炎症が広がっている場合、歯に圧力がかかったときに痛みを感じることがあります。

特に、食事のときなど噛んだ瞬間にズンとした痛みを感じる場合は、歯の根元に何らかの異常があることも考えられます。こうした軽い違和感は見逃されやすく、放置すると再治療や抜歯が必要になるリスクもあるため早めに相談しておきましょう。

なぜ根管治療が失敗するのか?その原因とは

考える女性

根管治療は繊細で難易度の高い処置です。そのため一度治療を受けたからといって、必ずしも症状が改善するとは限りません。ここでは、根管治療がうまくいかない原因について、わかりやすく解説していきます。

複雑な根管形態で取り残しが起こる

歯の根の中は細くて複雑な形をしていて、その構造は人によってさまざまです。特に奥歯や、根の先が曲がっている湾曲根管と呼ばれるタイプでは、治療器具が奥まで届かず、細菌や感染した組織が取り残されてしまうことがあります。

こうした取り残しがあると、いったん痛みが治まっても再感染のリスクが残り、結果的に再治療が必要になるケースもあります。根の形は外からは見えないため、治療の難易度は高く、歯科医師の技術や設備によって仕上がりに差が出てしまうのです。

複雑な根管でも的確に対応できる体制が整った歯科医院を選ぶことが、成功率を高めるポイントになるでしょう。

治療中に唾液や細菌が混入した

ラバーダム防湿を行った根管治療

根管治療は、歯の中を無菌に近い状態で保つことが求められるほど、繊細な処置です。そのため、治療中に唾液や空気中の細菌が入り込んでしまうと、再感染のリスクが一気に高まってしまいます。

このような混入を防ぐために使われるのがラバーダムというゴム製のシートです。治療部位を唾液などからしっかり隔離し、清潔な状態を保つ役割を果たします。ただし、保険診療ではラバーダムが使われないことも多く、感染リスクが高くなりがちです。

治療の質を確保するには、こうした感染予防にしっかり取り組んでいるかどうかも大切なポイントになります。

根管充填の精度が低かった

根管治療では、感染源を取り除いたあと根管内に隙間ができないよう専用の材料で充填します。これを根管充填と呼びますが、この処置が不十分だった場合、隙間から細菌が入り込んで再び感染が起こる可能性があるのです。

また、根管充填後に装着されるクラウン(被せ物)などの適合が悪ければ、そこからも細菌が侵入してしまうことがあります。いくら内部を清潔にしても、その後の処置が甘ければ再発を招いてしまうのです。

根管治療が失敗したときの対処法

マイクロスコープのある歯科医院

「根管治療を受けたのに、なんだか調子が悪い…」そんなときでも、すぐに抜歯を選ぶ必要はありません。治療がうまくいかなかった場合でも、再治療や精密根管治療など、ほかにもいくつかの選択肢があります。

ここでは、症状の改善を目指す具体的な対処法について、それぞれの特徴や注意点を交えて解説します。

再度の根管治療を検討する

根管治療がうまくいかなかった場合、まず選択肢に挙がるのが再治療です。感染源を再度取り除き、根管内を清潔な状態に整えてから再度封鎖することで、症状の改善を目指します。

ただし、再治療は初回よりも難易度が高くなる傾向があります。それは、すでに詰められている材料の除去や、治療により薄くなった歯質に注意しながら進める必要があるからです。治療を成功させるには、経験豊富な歯科医師による的確な診断と慎重な対応が不可欠です。

精密根管治療を選択する

より確実な処置を希望する場合には、精密根管治療という自由診療を選ぶことも可能です。精密根管治療では、マイクロスコープやCTなどを活用し、歯の根の中を拡大して見ながら治療を進めます。これにより、従来の治療では見落とされやすい根の分岐部や、奥深い感染部位にも正確にアプローチできます。

また、ラバーダムによる感染予防、ニッケルチタンファイルによる効率的な処置など、専用の器具を用いることで再発リスクを最小限に抑えられます。保険適用外のため費用はかかりますが、再治療の精度を高めたい方にとっては、有力な方法といえるでしょう。

歯根端切除術や抜歯が必要になる場合も

再治療をしても症状が改善しない、または根の先に膿が繰り返し溜まってしまうような場合には、歯根端切除術という処置が検討されることがあります。これは歯の根の先端部分を切除し、そこにある感染源を直接取り除く外科的な方法です。

また、根管の奥まで感染が広がっていたり、歯そのものに亀裂が入っていたりするような場合には、残念ながら抜歯を選ばざるを得ないこともあります。抜歯は最終手段ではありますが、その後のインプラントやブリッジなどの治療計画も含め、事前にしっかりと相談・検討しましょう。

再治療する歯科医院の選び方

精密な歯科治療を行う様子

根管治療が失敗したときの再治療は、より高度な技術と環境が求められます。だからこそ、どの歯科医院を選ぶかは大きなポイントになります。

ここからは、再発のリスクをできるだけ減らすために、歯科医院選びで注目したい3つのポイントについて、それぞれの視点からわかりやすくご紹介していきます。

保険診療と自由診療の違いを説明しているか

根管治療には保険診療と自由診療があり、使用できる器具や治療の精度に差があります。たとえば、保険診療では使用できる機器や材料に制限がある一方で、自由診療ではより高度な機器や技術を用いた治療が可能です。

こうした違いをしっかり説明し、費用・通院回数・治療内容の選択肢を丁寧に提示してくれる医院は、信頼できる判断材料を提供しているといえるでしょう。

CT・マイクロスコープなどの機器がそろっているか

再治療の成功率を左右するのが、精密な診断と処置を可能にする医療機器の有無です。CTを使えば歯の根の状態を三次元的に確認でき、マイクロスコープがあれば肉眼では見えない細部まで治療可能となります。

こうした機器がそろっていることで、診断の精度と治療の確実性が高まります。反対に設備が整っていない場合は、どうしても経験や勘に頼る治療になりがちで、感染源を見落としてしまうリスクも高くなります。医院の設備が充実しているかは、見逃せないチェックポイントです。

カウンセリング・説明体制が丁寧か

根管治療の再治療となると、不安や疑問を抱える方も多いはずです。そんなときに、丁寧なカウンセリングわかりやすい説明をしてくれるかどうかは、安心して治療を受けるための大切な判断材料になります。

なぜ再治療が必要なのか、どのような治療方法があるのかなどを、患者目線でしっかり伝えてくれる姿勢に、その医院の誠実さがあらわれるといえるでしょう。セカンドオピニオンに対応している医院であれば、より安心して納得のいく選択ができます

川越市で精密根管治療を検討するなら関口歯科へ

関口歯科での歯科治療の様子

根管治療の再治療は高度な技術と設備が求められるため、医院選びが重要です。川越市で再治療を検討している方に向けて、関口歯科の治療環境や診療の体制についてご紹介します。

関口歯科の治療環境

関口歯科では、精密な根管治療を行うために必要なCTやマイクロスコープを完備しています。これにより歯の内部構造をくわしく確認できるため、見落としを防ぎ、治療の精度を高めることができるのです。

また治療中の感染を防ぐために、ラバーダム防湿を活用して無菌的な環境を保っています。根管の中に詰める材料には、生体になじみやすいバイオセラミックを使用しており、再発のリスクを減らせるように対応しています。

当院ではこうした設備と技術を連携させ、安全性と精度の高い治療を提供しています。

精密根管治療
精密根管治療
精密根管治療の説明ページです。歯科治療に関する具体的な方法や処置について、専門的な知識に基づいて丁寧に解説しています。
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関口歯科の対応

治療技術だけでなく、患者さんとのコミュニケーションにも力を入れているのも当院の特徴です。初診の段階から治療方針の説明、治療後のケアまで、すべてにおいて丁寧に対応しています。1回の診療時間も60〜90分確保されており、完全予約制でじっくりと時間をかけて治療を行います。

また、再発を防ぐための生活習慣やセルフケアに関する指導も行っており、長期的な歯の保存を支える体制が整っています。

自由診療での治療の流れはこちら

歯髄再生治療の選択肢も

歯髄再生治療に精通した専門スタッフ

関口歯科では、歯を抜かずに残すことを目指す選択肢として、歯髄再生治療にも対応しています。この治療法は、感染した神経を取り除いたあと、幹細胞を移植することで神経の機能を再生させるという、先進的な方法です。

適応できる症例には限りがありますが、特に若い世代や初期の感染であれば、歯を生きた状態で保存できる可能性があります。「歯を削りたくない」「神経を抜かずに済ませたい」と考える方にとって、有力な選択肢となるでしょう。

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歯髄再生治療
歯髄再生治療の説明ページです。歯科治療に関する具体的な方法や処置について、専門的な知識に基づいて丁寧に解説しています。
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「根管治療したのに痛い」は失敗のサインかも。違和感を放置せず、早めの相談を

患者にやさしく説明する歯科医師

根管治療を終えたにもかかわらず痛みや違和感が続いている場合、それは治療がうまくいっていないサインかもしれません。そのまま放っておくと症状が悪化し、最終的には歯を抜かなければならないケースになることもあるため注意が必要です。

特に「噛むと痛い」「腫れが引かない」「膿が出てきた」といった症状がある場合は、できるだけ早く歯科医院で診てもらいましょう。

再治療には、精密な診断や専用機器が必要になることもあります。だからこそ、設備が整い、丁寧に説明してくれる医院を選ぶことが大切です。少しでも気になることがあれば、無理に我慢せず、早めに相談することをおすすめします。違和感を軽く考えていると、大切な歯を失う原因になってしまうかもしれません。

関口歯科では、マイクロスコープやCTを用いた精密根管治療を提供しています。再治療をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

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ご予約・お問い合わせ
関口歯科では、患者さん一人ひとりの病状や
ライフスタイルに合わせた
最適な治療法を提示いたします。

Q1.根管治療が失敗するとすぐに抜歯になりますか?

A.根管治療がうまくいかなかった場合でも、すぐに抜歯になるとは限りません。再治療や外科的なアプローチ(歯根端切除術)によって歯を残せるケースも多くあります。抜歯はあくまで最後の選択肢であり、多くの場合はその前に他の治療法を検討します。関口歯科では、できる限りご自身の歯を残すことを大切に考え、歯髄再生治療といった専門的な方法も含めて、幅広い選択肢をご提案しています。

Q2.痛みが残るのは一時的なこともありますか?

A.根管治療のあとに軽い違和感や痛みがあるのは、よくある一時的な反応です。治療による炎症や、かみ合わせが少し変わったことが原因になることもあります。

ただし、痛みがだんだん強くなってきたり、数日から1週間以上続いたりする場合は、再び細菌に感染していたり、治療に何らかの問題があったりする可能性も考えられます。そのような場合は、できるだけ早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

Q3.精密根管治療の費用はどのくらい?

A.精密根管治療は保険適用外(自由診療)となるため、費用は歯科医院によって異なります。関口歯科では、精密根管治療の費用は121,000円(税込)~となっており、使用する機器や材料の質、治療の難易度や所要時間に応じて費用が変わります。

事前のカウンセリングで、患者さまの状態や治療方針をふまえて、くわしい内容をご案内しています。治療の選択にあたっては、費用と治療内容のバランスをしっかり確認することが大切です。

Q4.セカンドオピニオンを受けるタイミングは?

A.「再治療をすすめられた」「抜歯しかないと言われた」などの診断を受けた際は、セカンドオピニオンを検討する良いタイミングです。「このままで大丈夫なのかな」と感じたときにも、別の専門家の意見を聞くことで判断しやすくなることがあります。納得のいく治療を選ぶためにも、不安がある段階で早めに相談してみることをおすすめします。

Q5.根管治療に失敗した歯でもインプラント以外の選択肢はありますか?

はい、インプラント以外にも方法はあります。たとえば、ブリッジや部分入れ歯といった治療によって、失った歯を補うことができます。さらに関口歯科では、歯を抜かずに済む可能性のある歯髄再生治療にも対応しています。この治療は、歯の保存を目指す選択肢として注目されています。抜歯後の方法を検討する前に、まずはその歯が残せるかどうかを確認してみるのがおすすめです。

根管治療中・治療後に痛いのはなぜ?いつまで続く?歯科専門家が徹底解説

「根管治療を受けたのに、まだズキズキ痛む」「噛むと違和感があって気になる」——そんな思いでこのページにたどり着いた方もいらっしゃるかもしれません。根管治療は、大切な歯を残すための治療ですが、途中の処置や終わった後に痛みが出ることもあります。

この記事では、根管治療に伴う痛みの原因や見極め方、どう対応すればいいのかを、歯科医師の視点からわかりやすく解説します。

また、関口歯科で行っている“精密根管治療”という選択肢についても、具体的にご紹介しています。少しでも不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

根管治療と痛みの関係を知る

歯の痛みを感じる女性

根管治療と聞くと「痛そう」というイメージを持つ方も多いかもしれません。実際、治療中に痛みを感じたり、治療後にズキズキと違和感を覚えたりするケースもあります。

まずは、そもそも根管治療とは何か、痛みの原因はどこにあるのか、そして「治療中の痛みは異常なのか」など、患者さんがよく抱く疑問にお応えします。痛みの原因や治療の意味を知ることで、不安はぐっと軽くなります。

根管治療とは?神経を取る目的

根管治療は、虫歯が進行して歯の神経にまで達してしまった場合に行う治療です。歯を抜かずに残すために、神経を取り除いて根の中を丁寧に洗浄・消毒し、細菌の再侵入を防ぐように密閉していきます。

つまり、「神経を取る=歯を失う」ではなく、「歯を守るために必要な処置」と考えてください。放っておくと炎症が広がってしまうため、適切なタイミングでの治療がポイントとなります。

なぜ痛みが出るのか?

根管治療に伴う痛みは、処置中や処置後に一時的に現れることがあります。その原因は、神経の除去や洗浄により、周りの組織に刺激が加わり炎症を起こすことがあるためです。また、体が治ろうとする過程で起こる「治癒のサイン」のこともあります。

その他、消毒時の圧や、根の先の神経組織が刺激されることによって違和感が出るケースも。痛みの感じ方には個人差があるため、ズキズキするような痛みを感じる方もいれば、ほとんど違和感を覚えない方もいます。大切なのは、痛みの種類やタイミングを見極めて、無理に我慢しないことです。

治療中に痛みを感じるのは異常?

根管治療では、基本的にしっかりと麻酔をしてから処置を行うため、強い痛みを感じることはほとんどありません。
ただ、炎症がひどいと麻酔が効きにくいことがあり、その場合は少し痛みを感じることもあります。また人によって痛みに対する感じ方には差があるので、「ちょっとツーンとした」ような違和感を覚える方もいらっしゃいます。

どんな小さな不安でも、治療中に遠慮なく伝えていただくことで、できるだけ快適に治療を進めることができます。

治療の前・中・後で異なる痛みの原因

段階ごとに異なる歯の痛み

根管治療に伴う痛みは、治療のタイミングによって感じ方や原因が変わります。どの段階でどのような痛みが起こるのかを知っておくと、必要以上に不安を抱えずにすみます。

ここでは、「いつ、なぜ痛みが出るのか」をフェーズ別に整理しながら、考えられる原因とその特徴について解説します。

治療前に痛みが出る理由

根管治療が必要になる多くのケースでは、治療前の時点で痛みを伴っていることが一般的です。これは、虫歯が進行し歯髄(歯の中心にある神経組織)に炎症や壊死(えし・組織が死ぬこと)が起こっているためです。初期は冷たいものがしみる程度ですが、やがてズキズキとした痛みが生じ、何もしていなくても違和感を覚えるようになります。

一時的に痛みが消えることもありますが、それは神経が死んでしまったサインであり、決して回復したわけではありません。表面的には落ち着いたように見えても、実は深いところで炎症が広がっていることがあるため、この段階で治療を受けることが重要です。

治療中の痛みとその対処法

治療中の痛みは、主に根管内の清掃や拡大処置に関連する刺激によって一時的に生じることがあります。特に感染が強い場合は、患部に触れるだけで違和感が出やすくなります。

多くの場合は麻酔を使ってしっかりとコントロールされます。ただし、炎症が強く出ている場合は麻酔が効きにくいこともあり、ピリッとした刺激を感じることがあります。また、麻酔が効きにくいケースも存在します。

こうしたときは、処置の進め方を調整したり、痛みが強い部位を避けながら進めるなど、患者さんに合わせた対応を行います。不安があれば、遠慮せずに担当医に伝えてください。

治療後に痛むのはなぜ?

根管治療が終わった後も、数日間はズキズキとした痛みや違和感が残ることがあります。これは、歯根膜(歯根の周りを覆う膜状の組織)が治療の刺激で炎症を起こしたり、薬剤が外に漏れ出して圧迫感を生じたりするためです。

このような痛みは、治療後2〜3日程度で徐々に落ち着いていくのが一般的です。日ごとに痛みが軽くなっていれば、問題ないケースが多いです。

痛みが長引くケースの原因

数日以上たっても痛みが続く場合は、いくつかの原因が考えられます。たとえば、根管の中に細菌が残っていたり、治癒が遅れていたりするケース。また、噛み合わせがずれバランスが崩れていたり、歯ぎしり・食いしばりが加わっていると痛みがぶり返すこともあります。

痛みが続くときは、我慢せず早めに歯科医院へ相談してください。

噛むと痛いのは異常?

根管治療後に「噛むと痛い」と感じることがあります。これは、まだ炎症が残っていたり、薬が根の外に出て刺激になっていたりする場合があります。数日で治まることもありますが、痛みが強くなったり、長く痛みが続いたりするようであれば、一度診てもらうのが安心です。

痛みが続くときの判断と対処法

歯の痛みが続いている女性

治療後の痛みがある程度続くことは珍しくありませんが、「これは自然な反応?それとも異常?」と迷う方も多いはず。そんなときに冷静に判断できるよう、目安や対処法を知っておきましょう。

数日で治まる痛みとそうでない痛み

治療の刺激によって一時的に痛みが出ることはよくあります。通常であれば、2〜3日ほどで徐々にやわらいでいきます。もし日に日に楽になっているなら、過度に心配しなくても大丈夫です。

ただし、ズキズキと強く痛み続ける、数日たってもまったく改善しないなどの場合は、別の問題が隠れているかもしれません。痛みを放置するとかえって症状が悪化することもあるので、気になるときは早めに歯科医院に相談しましょう。

応急処置でできること

痛みが強くてつらいときには、市販の痛み止めを活用しても構いません。ロキソニンやカロナールなど、一般的な鎮痛薬で落ち着くケースも多いです。冷たいタオルで軽く冷やすのも効果的です。

逆に、避けた方がいいのは「硬いものを無理に噛む」「熱い飲み物を飲む」など、炎症を悪化させる行動です。痛みがあるときは、できるだけ安静に過ごし、患部に刺激を与えないように心がけてください。

受診すべきタイミングの目安

根管治療後、次のような症状がある場合は、なるべく早く歯科医院を受診してください。

  • 違和感がある
  • 歯ぐきを押すと痛い
  • 噛むと歯が浮いた感じがする
  • 数日以上たっても痛みのピークが引かない
  • 治療した部分が腫れてきた
  • 熱が出てきた

これらの症状は、再感染や炎症の進行を示す可能性もあります。「様子を見るべきか」「すぐ診てもらった方がいいのか」判断に迷うときもあると思いますが、適切なタイミングでの受診が、症状の悪化を防ぐことにつながります。

関口歯科の精密根管治療とは

関口歯科での歯科治療の様子

根管治療は繊細な処置だからこそ、丁寧な診断と精密な治療が欠かせません。関口歯科では、最新の機器と豊富な経験を生かし、患者さま一人ひとりに合った治療を行っています。「しっかり治したい」「再発を防ぎたい」という方にこそ、おすすめできる内容です。

正確な治療計画と十分な診療時間

関口歯科では、治療を始める前にレントゲンや歯科用CTを使って状態をくわしく確認します。目では見えない部分まで把握し、根の形状や感染の広がりを立体的に把握することが重要です。これにより、的確な治療計画を立てることができ、無駄な処置を避けられます。

また、1回の治療時間は60~90分としっかり確保します。流れ作業ではなく、担当医がマンツーマンで丁寧に対応します。痛みの原因を見極めたうえで、できるだけ負担の少ない治療を行っているのが特徴です。

マイクロスコープを使った精密治療

根管治療の精度を高めるために、関口歯科ではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を活用しています。肉眼では見えにくい根の分岐や細い管もしっかり確認できるため、見落としや処置のミスを防げます。

たとえば、歯の中にある土台を取り除くときも、マイクロスコープを使えば穿孔(穴をあけてしまうリスク)を避けながら安全に進めることができます。再感染のリスクを抑えるためにも、こうした細やかな対応が欠かせません。

ラバーダムによる無菌的な治療環境

ラバーダム防湿を行った歯科治療

根管治療の成功には、治療中の「清潔さ」がとても大切です。関口歯科では、治療中に唾液などが患部に入らないようラバーダムというゴム製のシートを使用しています。

これにより、無菌的な環境で治療を行うことができ、感染の再発リスクも大幅に減らせます。治療の成功率にも関わる大事なステップです。しかし日本の保険診療では、保険制度の制限により普及していないのが現状です。

バイオセラミックを用いた根管充填

根管の内部をしっかりと密閉するために、関口歯科ではバイオセラミックという高性能な材料を使用しています。生体へのなじみがよく、密封性にも優れており、治療後の再感染を防ぐ効果が期待できます。

従来の充填材と比べて再感染のリスクが少なく、長期的に見ても安心感のある仕上がりが特徴です。世界的にも評価の高い材料を使用することで、患者さんの安心と信頼につながる治療を目指しています。

精密根管治療
精密根管治療
精密根管治療の説明ページです。歯科治療に関する具体的な方法や処置について、専門的な知識に基づいて丁寧に解説しています。
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実際の治療の流れ

関口歯科での精密根管治療は、以下のような流れで行われます。

  1. レントゲン・CT撮影での診断、治療計画の作成
  2. 神経の除去(抜髄)、根管の拡大・洗浄・消毒
  3. 根管の充填(密封)
  4. 土台の形成とセラミッククラウンなどによる被せ物治療

症状や歯の状態によって回数は異なりますが、目安としては3回程度で終了するケースが多いです。

歯髄再生治療という選択肢も

歯髄再生治療

従来は「神経を取って歯を残す」が一般的でしたが、近年では歯髄そのものを再生させる歯髄再生治療も登場しています。

関口歯科では、症例に応じて「歯髄再生治療」にも対応しています。「歯を長く大切に使っていきたい」「できるだけ神経を残したい」とお考えの方にとって、選択肢のひとつとなる新しいアプローチです。

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歯髄再生治療
歯髄再生治療の説明ページです。歯科治療に関する具体的な方法や処置について、専門的な知識に基づいて丁寧に解説しています。
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根管治療で後悔しないために|関口歯科にご相談を

カウンセリングの様子

根管治療に伴う痛みは、誰にとっても気になることでしょう。しかしその痛みが「自然な経過」なのか、それとも「注意が必要なサイン」なのかを知っておくだけで、気持ちはずいぶん楽になります。

関口歯科では、CTやマイクロスコープ、ラバーダム、バイオセラミックなど、治療の精度を高めるための設備を整えています。そして、痛みの原因を丁寧に見極めながら、できるだけ体への負担を抑えた治療を心がけています。

「痛みが心配」「再発したらどうしよう」といった不安を抱えたままではなく、安心して治療に臨んでいただけるよう、しっかりと向き合いながら進めていきます。

また、他院での治療が続いていて不安を感じている方には、セカンドオピニオンとしてのご相談も可能です。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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関口歯科では、患者さん一人ひとりの病状や
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Q1.神経を取ったのになぜ痛い?

A.神経を取ったはずなのに、痛みが残ることがあります。いくつか理由がありますが、ひとつは、歯根の周りにある歯根膜や組織がまだ炎症を起こしている可能性があることです。また、処置後の一時的な反応として違和感や鈍い痛みが出ることもあります。

通常、数日〜1週間程度で落ち着くことが多いですが、痛みが強くなる場合や長引く場合は再感染などの可能性もあるため、再診をおすすめします。

Q2.ロキソニンは飲んでいいの?

A.治療後に痛みがあるとき、市販の痛み止め「ロキソニン」を飲んでも基本的には問題ありません。ただ、体質や飲んでいる薬との相性もあるので、自己判断で続けて飲み続けるのは避けたほうが安心です。もし薬を飲んでも痛みが治まらない、あるいは強くなるような場合は、ほかの原因があるかもしれません。遠慮せず、担当の歯科医に相談してください。

Q3.根管治療後に再発するの?

A.根管治療は、感染した部分を取り除き、再発を防ぐことを目的としていますが、再感染するケースもあります。たとえば、歯の根が複雑に分かれていて感染源を完全に取り切れなかった場合や、内部の密閉が不十分だった場合などです。

関口歯科では、こうしたリスクを減らすために、マイクロスコープやCTを使って細かく確認しながら治療を行っています。

Q4.根管治療で痛くないケースもある?

A.はい、あります。治療のときにしっかり麻酔が効いていれば、強い痛みを感じることはほとんどありません。また、炎症がそれほど広がっていない状態で治療を行った場合は、治療後の痛みも軽くすむ傾向があります。

関口歯科では、患者さまの状態に合わせて麻酔や治療のタイミングを調整し、できるだけ痛みを抑えた治療を目指しています。

Q5.どのくらいで痛みがなくなる?

A.治療後の痛みは、だいたい2〜3日で治まってくることが多く、長くても1週間くらいで落ち着くのが一般的です。ただ、体調や歯の状態、噛み合わせなどによって治り方には差があります。

もし途中で痛みが強くなったり、腫れや熱が出たりした場合は、無理せず早めに歯科を受診してください。心配な場合は遠慮せず相談しましょう。