根管治療が失敗したかも…?症状・原因・再治療の流れをわかりやすく紹介

根管治療を受けたのに「なかなか痛みが引かない」「歯ぐきが腫れてきた気がする」「違和感が続いている」など、不安な症状に悩んでいませんか?
このような場合、根管治療の失敗が関係していることがあります。
本記事では、根管治療がうまくいかなかったときに見られる症状や原因、再治療の選択肢、歯科医院を選ぶ際のポイントについてわかりやすくまとめました。川越市で精密な根管治療を考えている方のために、関口歯科の特徴もあわせてご紹介しています。
気になる違和感を放っておかず、早めに対応することが、歯を長持ちさせるカギです。
ぜひ参考にしてください。
目次
根管治療が失敗したときの症状とは

根管治療を終えたのに、痛みや腫れなどの違和感が続くと、「本当に治っているのかな?」「失敗した?」と不安になる方もいらっしゃいます。
まずは、根管治療がうまくいかなかった場合に見られる代表的な症状について具体的にご紹介します。どのようなサインが再治療の検討につながるのか、判断の参考にしてください。
根管治療後に痛みが続いている
根管治療で細菌に感染した神経を取り除くことで、多くの場合治療後の痛みは軽減されます。しかし、治療を終えてもズキズキとした痛みが続く場合や、時間が経ってから再び痛みが出てきた場合は、治療がうまくいっていない可能性があります。
特に神経を取り除いたにもかかわらず痛みがある場合は、根管内に細菌が残っているか、周囲の組織に炎症が広がっているケースが考えられます。
歯ぐきの腫れ、膿が出てきた
治療後に歯ぐきの腫れや膿が出る場合は、根管内に感染が残っていたり、再感染が起こっていたりすることが考えられます。これは、体が感染と戦っているサインであり、根尖(歯の根の先)に膿の袋ができる根尖性歯周炎の可能性もあります。
膿が外に出てくることもあれば、歯ぐきの中に溜まり続けて腫れとして現れることもあります。痛みを感じにくいケースもあるため、「腫れているだけだから」と見過ごさないよう注意が必要です。腫れや膿に気づいたら、なるべく早く歯科医師に相談し、適切な処置を受けましょう。
違和感・噛んだときの痛みも要注意
「なんとなく違和感がある」「噛んだときだけ痛い」といった症状も、実は根管治療がうまくいっていないサインかもしれません。根管内に細菌が残っていたり、周囲に炎症が広がっている場合、歯に圧力がかかったときに痛みを感じることがあります。
特に、食事のときなど噛んだ瞬間にズンとした痛みを感じる場合は、歯の根元に何らかの異常があることも考えられます。こうした軽い違和感は見逃されやすく、放置すると再治療や抜歯が必要になるリスクもあるため早めに相談しておきましょう。
なぜ根管治療が失敗するのか?その原因とは

根管治療は繊細で難易度の高い処置です。そのため一度治療を受けたからといって、必ずしも症状が改善するとは限りません。ここでは、根管治療がうまくいかない原因について、わかりやすく解説していきます。
複雑な根管形態で取り残しが起こる
歯の根の中は細くて複雑な形をしていて、その構造は人によってさまざまです。特に奥歯や、根の先が曲がっている湾曲根管と呼ばれるタイプでは、治療器具が奥まで届かず、細菌や感染した組織が取り残されてしまうことがあります。
こうした取り残しがあると、いったん痛みが治まっても再感染のリスクが残り、結果的に再治療が必要になるケースもあります。根の形は外からは見えないため、治療の難易度は高く、歯科医師の技術や設備によって仕上がりに差が出てしまうのです。
複雑な根管でも的確に対応できる体制が整った歯科医院を選ぶことが、成功率を高めるポイントになるでしょう。
治療中に唾液や細菌が混入した

根管治療は、歯の中を無菌に近い状態で保つことが求められるほど、繊細な処置です。そのため、治療中に唾液や空気中の細菌が入り込んでしまうと、再感染のリスクが一気に高まってしまいます。
このような混入を防ぐために使われるのがラバーダムというゴム製のシートです。治療部位を唾液などからしっかり隔離し、清潔な状態を保つ役割を果たします。ただし、保険診療ではラバーダムが使われないことも多く、感染リスクが高くなりがちです。
治療の質を確保するには、こうした感染予防にしっかり取り組んでいるかどうかも大切なポイントになります。
根管充填の精度が低かった
根管治療では、感染源を取り除いたあと根管内に隙間ができないよう専用の材料で充填します。これを根管充填と呼びますが、この処置が不十分だった場合、隙間から細菌が入り込んで再び感染が起こる可能性があるのです。
また、根管充填後に装着されるクラウン(被せ物)などの適合が悪ければ、そこからも細菌が侵入してしまうことがあります。いくら内部を清潔にしても、その後の処置が甘ければ再発を招いてしまうのです。
根管治療が失敗したときの対処法

「根管治療を受けたのに、なんだか調子が悪い…」そんなときでも、すぐに抜歯を選ぶ必要はありません。治療がうまくいかなかった場合でも、再治療や精密根管治療など、ほかにもいくつかの選択肢があります。
ここでは、症状の改善を目指す具体的な対処法について、それぞれの特徴や注意点を交えて解説します。
再度の根管治療を検討する
根管治療がうまくいかなかった場合、まず選択肢に挙がるのが再治療です。感染源を再度取り除き、根管内を清潔な状態に整えてから再度封鎖することで、症状の改善を目指します。
ただし、再治療は初回よりも難易度が高くなる傾向があります。それは、すでに詰められている材料の除去や、治療により薄くなった歯質に注意しながら進める必要があるからです。治療を成功させるには、経験豊富な歯科医師による的確な診断と慎重な対応が不可欠です。
精密根管治療を選択する
より確実な処置を希望する場合には、精密根管治療という自由診療を選ぶことも可能です。精密根管治療では、マイクロスコープやCTなどを活用し、歯の根の中を拡大して見ながら治療を進めます。これにより、従来の治療では見落とされやすい根の分岐部や、奥深い感染部位にも正確にアプローチできます。
また、ラバーダムによる感染予防、ニッケルチタンファイルによる効率的な処置など、専用の器具を用いることで再発リスクを最小限に抑えられます。保険適用外のため費用はかかりますが、再治療の精度を高めたい方にとっては、有力な方法といえるでしょう。
歯根端切除術や抜歯が必要になる場合も
再治療をしても症状が改善しない、または根の先に膿が繰り返し溜まってしまうような場合には、歯根端切除術という処置が検討されることがあります。これは歯の根の先端部分を切除し、そこにある感染源を直接取り除く外科的な方法です。
また、根管の奥まで感染が広がっていたり、歯そのものに亀裂が入っていたりするような場合には、残念ながら抜歯を選ばざるを得ないこともあります。抜歯は最終手段ではありますが、その後のインプラントやブリッジなどの治療計画も含め、事前にしっかりと相談・検討しましょう。
再治療する歯科医院の選び方

根管治療が失敗したときの再治療は、より高度な技術と環境が求められます。だからこそ、どの歯科医院を選ぶかは大きなポイントになります。
ここからは、再発のリスクをできるだけ減らすために、歯科医院選びで注目したい3つのポイントについて、それぞれの視点からわかりやすくご紹介していきます。
保険診療と自由診療の違いを説明しているか
根管治療には保険診療と自由診療があり、使用できる器具や治療の精度に差があります。たとえば、保険診療では使用できる機器や材料に制限がある一方で、自由診療ではより高度な機器や技術を用いた治療が可能です。
こうした違いをしっかり説明し、費用・通院回数・治療内容の選択肢を丁寧に提示してくれる医院は、信頼できる判断材料を提供しているといえるでしょう。
CT・マイクロスコープなどの機器がそろっているか
再治療の成功率を左右するのが、精密な診断と処置を可能にする医療機器の有無です。CTを使えば歯の根の状態を三次元的に確認でき、マイクロスコープがあれば肉眼では見えない細部まで治療可能となります。
こうした機器がそろっていることで、診断の精度と治療の確実性が高まります。反対に設備が整っていない場合は、どうしても経験や勘に頼る治療になりがちで、感染源を見落としてしまうリスクも高くなります。医院の設備が充実しているかは、見逃せないチェックポイントです。
カウンセリング・説明体制が丁寧か
根管治療の再治療となると、不安や疑問を抱える方も多いはずです。そんなときに、丁寧なカウンセリングやわかりやすい説明をしてくれるかどうかは、安心して治療を受けるための大切な判断材料になります。
なぜ再治療が必要なのか、どのような治療方法があるのかなどを、患者目線でしっかり伝えてくれる姿勢に、その医院の誠実さがあらわれるといえるでしょう。セカンドオピニオンに対応している医院であれば、より安心して納得のいく選択ができます
川越市で精密根管治療を検討するなら関口歯科へ

根管治療の再治療は高度な技術と設備が求められるため、医院選びが重要です。川越市で再治療を検討している方に向けて、関口歯科の治療環境や診療の体制についてご紹介します。
関口歯科の治療環境
関口歯科では、精密な根管治療を行うために必要なCTやマイクロスコープを完備しています。これにより歯の内部構造をくわしく確認できるため、見落としを防ぎ、治療の精度を高めることができるのです。
また治療中の感染を防ぐために、ラバーダム防湿を活用して無菌的な環境を保っています。根管の中に詰める材料には、生体になじみやすいバイオセラミックを使用しており、再発のリスクを減らせるように対応しています。
当院ではこうした設備と技術を連携させ、安全性と精度の高い治療を提供しています。

関口歯科の対応
治療技術だけでなく、患者さんとのコミュニケーションにも力を入れているのも当院の特徴です。初診の段階から治療方針の説明、治療後のケアまで、すべてにおいて丁寧に対応しています。1回の診療時間も60〜90分確保されており、完全予約制でじっくりと時間をかけて治療を行います。
また、再発を防ぐための生活習慣やセルフケアに関する指導も行っており、長期的な歯の保存を支える体制が整っています。
自由診療での治療の流れはこちら
歯髄再生治療の選択肢も

関口歯科では、歯を抜かずに残すことを目指す選択肢として、歯髄再生治療にも対応しています。この治療法は、感染した神経を取り除いたあと、幹細胞を移植することで神経の機能を再生させるという、先進的な方法です。
適応できる症例には限りがありますが、特に若い世代や初期の感染であれば、歯を生きた状態で保存できる可能性があります。「歯を削りたくない」「神経を抜かずに済ませたい」と考える方にとって、有力な選択肢となるでしょう。

「根管治療したのに痛い」は失敗のサインかも。違和感を放置せず、早めの相談を

根管治療を終えたにもかかわらず痛みや違和感が続いている場合、それは治療がうまくいっていないサインかもしれません。そのまま放っておくと症状が悪化し、最終的には歯を抜かなければならないケースになることもあるため注意が必要です。
特に「噛むと痛い」「腫れが引かない」「膿が出てきた」といった症状がある場合は、できるだけ早く歯科医院で診てもらいましょう。
再治療には、精密な診断や専用機器が必要になることもあります。だからこそ、設備が整い、丁寧に説明してくれる医院を選ぶことが大切です。少しでも気になることがあれば、無理に我慢せず、早めに相談することをおすすめします。違和感を軽く考えていると、大切な歯を失う原因になってしまうかもしれません。
関口歯科では、マイクロスコープやCTを用いた精密根管治療を提供しています。再治療をご検討の方は、お気軽にご相談ください。
ライフスタイルに合わせた
最適な治療法を提示いたします。
Q1.根管治療が失敗するとすぐに抜歯になりますか?
A.根管治療がうまくいかなかった場合でも、すぐに抜歯になるとは限りません。再治療や外科的なアプローチ(歯根端切除術)によって歯を残せるケースも多くあります。抜歯はあくまで最後の選択肢であり、多くの場合はその前に他の治療法を検討します。関口歯科では、できる限りご自身の歯を残すことを大切に考え、歯髄再生治療といった専門的な方法も含めて、幅広い選択肢をご提案しています。
Q2.痛みが残るのは一時的なこともありますか?
A.根管治療のあとに軽い違和感や痛みがあるのは、よくある一時的な反応です。治療による炎症や、かみ合わせが少し変わったことが原因になることもあります。
ただし、痛みがだんだん強くなってきたり、数日から1週間以上続いたりする場合は、再び細菌に感染していたり、治療に何らかの問題があったりする可能性も考えられます。そのような場合は、できるだけ早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
Q3.精密根管治療の費用はどのくらい?
A.精密根管治療は保険適用外(自由診療)となるため、費用は歯科医院によって異なります。関口歯科では、精密根管治療の費用は121,000円(税込)~となっており、使用する機器や材料の質、治療の難易度や所要時間に応じて費用が変わります。
事前のカウンセリングで、患者さまの状態や治療方針をふまえて、くわしい内容をご案内しています。治療の選択にあたっては、費用と治療内容のバランスをしっかり確認することが大切です。
Q4.セカンドオピニオンを受けるタイミングは?
A.「再治療をすすめられた」「抜歯しかないと言われた」などの診断を受けた際は、セカンドオピニオンを検討する良いタイミングです。「このままで大丈夫なのかな」と感じたときにも、別の専門家の意見を聞くことで判断しやすくなることがあります。納得のいく治療を選ぶためにも、不安がある段階で早めに相談してみることをおすすめします。
Q5.根管治療に失敗した歯でもインプラント以外の選択肢はありますか?
はい、インプラント以外にも方法はあります。たとえば、ブリッジや部分入れ歯といった治療によって、失った歯を補うことができます。さらに関口歯科では、歯を抜かずに済む可能性のある歯髄再生治療にも対応しています。この治療は、歯の保存を目指す選択肢として注目されています。抜歯後の方法を検討する前に、まずはその歯が残せるかどうかを確認してみるのがおすすめです。
ライフスタイルに合わせた
最適な治療法を提示いたします。
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日本歯科大学歯学部
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丸山歯科クリニック(渋谷区)
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四谷三丁目歯科矯正歯科(新宿区)
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日本顕微鏡歯科学会 認定医
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